化学メーカーの中の人

事業会社(化学メーカー)で、入社数年目、中堅サラリーマン。国内外の法人営業、予算立案、需給、新規ビジネス立案を経験。趣味は、読書年間100冊以上(ビジネス系、歴史系)、テレビ(ビジネス系、お笑い)、グルメ(ビール、外食)。

新規事業や副業を始めるときのコツ(Case2. 帝人)

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こんにちは、化学メーカーの中の人です。

 

 

皆さんは、会社で新規事業立ち上げを任されたり、

個人で副業を始めたい(始めなければ)という場面になったこと、ありませんか?? 

 

僕は、入社3年目くらいまでは、誰か先輩や上司が、

新事業を立上げてくれて、自分はその事業をやっていけばよいのかなと、

なんとなく思っていました。

 

しかし、年次が上がり、中堅になったある日、上司にこう言われたわけです。

上司『OOくん、我が社が持っているある技術を使って、新事業をつくりたい。

   既にチームはつくったから、今日から入ってもらえる?」

僕『はっ、はい・・・』(心中:マジか・・・)

 

そう、その時は突然来るのです。前ぶれなく、準備無く・・

そのときに、僕が参考にしたのが、同じく製造業で新規事業を立上げていった筆者が

記した『いつも乱戦』です。 

 

いつも乱戦

いつも乱戦

 
 
筆者プロフィール

 

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<筆者写真。引用:https://www.nikkei.com/etc/message.show?et=ERROR&dv=pc&ec=UEFL9998

 

・安居 祥策(やすい しょうさく)

・1935年、京都府生まれ

帝人株式会社社長、会長歴任 

・複数の新規事業立ち上げや、海外展開(外資との合弁企業設立等)に貢献

  

野中の一本杉のような事業はしない

 

実に様々な事業に乗り出した。石油開発、ブラジルでの牧場、ホテル、レストラン、化粧品など。だが、全く関係無い分野に出て行って、野中の一本杉のような形で新たに事業をやっても、会社を支える太い柱に育つ可能性は極めて低い。仮に少々成功しても、その業界ではしょせん下位企業にすぎない。 引用:64〜65ページ
 
何彼かまわずに、市場伸びてるから、お金あるから、という理由で、
やみくもに手を出すと、根を張った太い事業にならないという意見には賛成です。
 
ポイントは、いかに自社資源(技術、販路、設備能力等)をフルに活かせるか。
そうでなければ、継続的に他社と差別化をはかれず、競争優位を築けません。
自社が簡単にできるのに、他社には蓄積が無いから簡単にできない。
しかも、その分野は成長も見込めて、市場規模も大きい。
このような、自社と、市場の両面が合致するような、マーケットで戦う事が鉄則です。
 
本業の商品企画(化学製品)でも、ざっくり以下の観点は真っ先に調べますね。
・Customer:
 - 市場規模はどれくらいか?
 - 市場成長率(年率)はどれくらいか?
 - 顧客ニーズの強さはどれくらいか?(MUST or WANT)
・Company:
 - 技術知見がある分野か?開発力あるか?
 - 製造できるか?量産可能か?生産能力あるか?
 - ターゲット業界への販路(コネクション)はあるか?
・Competitor:
 - シェアはどうなっているか?
 - 競合の強み、弱みは何か?
 - 競合の売り先は何か?
 
 
戦略とは、すこと。
いかに、効果的に他を圧倒するか、が大事だなと改めて思いました。

 

個人の副業でも、鉄則は当てはまる!

 

そして、この考え方は、個人ビジネス(副業)にも役立ちます。

ビジネスの考え方は、主が会社であろうと、個人であろうと、共通するからです。

例えば、個人に置き換えると、以下のようなチェックポイントが考えられます。

 

・本業で培った経験やスキルを活用できないか?

・本業で得られた人脈や資金を活用できないか?

・世の中のヒトが、注目している話題や、流行の話題は何か?

 そこから、どのようなニーズや需要が考えられるか?

・そのニーズのボリューム感はどれくらいか?大きい?小さい?

・そのニーズはどれくらい伸びていくのか?将来の成長性は?

 

このようなポイントを考える事で、一発で終わらせずに、

個人ビジネスを長く進めることができます。

 

皆さんも、ビジネスを始めるまえに、5分でも構いません。

頭をひねってみては、いかがでしょうか?

 

いつも乱戦

いつも乱戦

 

 

 

感想、コメント大歓迎です!是非、あなたの声を聞かせてくださいーー。

 

以上

優れたリーダーは、みな小心者だった。(Case1. ブリヂストン)

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こんにちは、化学メーカーの中の人です。

 

 

新卒で化学メーカーに入社し、数年が経ちました。

上司に合わなかったり、仕事が無くてヒマすぎて死にそうになったり、

そのくせ、ちょっとした仕事なのに失敗して叱られたり、

散々な新人時代を送ってました。

 

その中で、自分を救ってくれたのは、同じくメーカーの大先輩が書かれた本を読み、

仕事の教訓や疑似体験をすることでした。

これにより、仕事力の底上げと、モチベーションをアップできました。

 

そこで、かつての自分と同じように、仕事に悩む方を少しでも減らしたいと思い、

過去500冊くらい読んだなかから、とっておきの役立つ書籍をご紹介したいと、

思っています!

 

まず、第一冊目は、『優れたリーダーはみな小心者である。』です!

 

優れたリーダーはみな小心者である。

優れたリーダーはみな小心者である。

 
 
 
筆者プロフィール

 

・荒川 詔四(あらかわ しょうし)

・1944年、山形県生まれ

・株式会社ブリヂストン社長、会長歴任 

・主に海外事業を手掛け、同社の海外展開に貢献

  

逃げ道のない場所で、ヒトは鍛えられる

 

トップ企業の経営者が、これほど赤裸裸に、過去の体験談を披露し、「リーダー論」まで率直に語る書は珍しい。本書の前半で語られる、入社2年目でのタイ工場でのエピソードが筆者の会社生活で分岐点になった。

 

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<筆者写真。引用:https://221616.com/car-topics/20070131-a31846/

 

<筆者エピソード>

1960年代後半、入社して2年目と若く、期待され、単身でタイ赴任。しかし、現場では、在庫管理が混乱し、在庫が積上っていた。タイ人スタッフは言う事を聞かず、上司に助けを求めても、「それはお前の仕事だろ!」と突き放される。異国で孤立無援の状況。究極のストレスフル状況下、そこで、筆者は、目の前の課題に逃げず、正面から取り組み、解決していく・・・

 

<ここから学べる事>

1. 逃げクセをつけるな!

 ヒトのせい、環境のせいにして、逃げることは簡単。でも、

 一度逃げると、それがトラウマになって、チャレンジできなくなる。

 しかも、それが若いときだと、なおさらトラウマが深くなる。

 自分ごととして、取り組み、最後までやり切る。原体験とする。

 

2. やり切れる人間かどうかを、見られている

 そもそも難しい課題なので、成功・失敗は紙一重のケースも。

 そこで試されるのは、成功・不成功ではなく、最後まで逃げずに、

 やり切る覚悟があるか。そこを、上司は見ている。

 逃げなければ、勝てるけど、逃げたら、勝てない。

 逃げないヒトは、次に課題にぶち当たっても、またチャレンジ出来る。

  

大企業ほど'逃げクセ'のヒトがいる

 

私は現役サラリーマンで、大企業勤務ですが、大きな組織ほど、

ヒトのせい、環境のせいにする”逃げクセの人”がいます。

僕が思うに、その理由は、

 

・部門・階層が多く、社内分業化が進んでいるため、責任の所在が曖昧。

・年次主義で、年を取ると、責任追及されることも少ない。

・資金繰りに困っていないため、厳しく追求されない。

 

から、です。

 

 

大きな組織(会社)ほど、このようなフリーライダーは残念ながら存在するもの。

 

’逃げクセ’思考に入ると、自己成長も無く、アウトプットが出ません。それだけではなく、チームメンバーの士気も多いに下げます。実際に、私はこういう方の部下だったことがあり、モチベがダダ下がりだった経験があります。

   

どうやったら、’逃げクセ’から逃れられるか?

 

とにかく、逃げクセあるヒトからは離れる

 人間は、周りの影響を受けやすい生き物。なによりも、その空気や考えに染められないように、距離をできるだけ置くことが大事になってきます。

 

離れられないときは、自分がボールを全て拾う

 どうしても職制上、離れられないときは、働かないメンバーに代わって、自分がチームの中心となり、フル回転しましょう。逃げクセがあるヒトは、行動量がほぼないので、その間隙を突いて、自分が手足を動かし、口を動かし、成果を出しましょう。いつの間にか、年次関係無く、自分がチームの中心となり、組織を動かせるようになります。たとえ、足を引っ張られるようになっても、業務に支障でない範囲で、無視し、逆に、上司の上司など話の分かるヒトに事情を共有し、味方になってもらいましょう。やはり、負のエネルギーに対して、自分をサポートしてくれる「正のエネルギー」を得ることが、業務上、及び精神的にも肝要になります。

 

優れたリーダーはみな小心者である。

優れたリーダーはみな小心者である。

 

 

これだけでなく、若手ビジネスパーソンに役立つ内容満載です。ぜひ、ご一読を!!

 

感想、コメント大歓迎です!是非、あなたの声を聞かせてくださいーー。

 

以上