優れたリーダーは、みな小心者だった。(Case1. ブリヂストン)
こんにちは、化学メーカーの中の人です。
新卒で化学メーカーに入社し、数年が経ちました。
上司に合わなかったり、仕事が無くてヒマすぎて死にそうになったり、
そのくせ、ちょっとした仕事なのに失敗して叱られたり、
散々な新人時代を送ってました。
その中で、自分を救ってくれたのは、同じくメーカーの大先輩が書かれた本を読み、
仕事の教訓や疑似体験をすることでした。
これにより、仕事力の底上げと、モチベーションをアップできました。
そこで、かつての自分と同じように、仕事に悩む方を少しでも減らしたいと思い、
過去500冊くらい読んだなかから、とっておきの役立つ書籍をご紹介したいと、
思っています!
まず、第一冊目は、『優れたリーダーはみな小心者である。』です!
・荒川 詔四(あらかわ しょうし)
・1944年、山形県生まれ
・株式会社ブリヂストン社長、会長歴任
・主に海外事業を手掛け、同社の海外展開に貢献
トップ企業の経営者が、これほど赤裸裸に、過去の体験談を披露し、「リーダー論」まで率直に語る書は珍しい。本書の前半で語られる、入社2年目でのタイ工場でのエピソードが筆者の会社生活で分岐点になった。
<筆者写真。引用:https://221616.com/car-topics/20070131-a31846/>
<筆者エピソード>
1960年代後半、入社して2年目と若く、期待され、単身でタイ赴任。しかし、現場では、在庫管理が混乱し、在庫が積上っていた。タイ人スタッフは言う事を聞かず、上司に助けを求めても、「それはお前の仕事だろ!」と突き放される。異国で孤立無援の状況。究極のストレスフル状況下、そこで、筆者は、目の前の課題に逃げず、正面から取り組み、解決していく・・・
<ここから学べる事>
1. 逃げクセをつけるな!
ヒトのせい、環境のせいにして、逃げることは簡単。でも、
一度逃げると、それがトラウマになって、チャレンジできなくなる。
しかも、それが若いときだと、なおさらトラウマが深くなる。
自分ごととして、取り組み、最後までやり切る。原体験とする。
2. やり切れる人間かどうかを、見られている
そもそも難しい課題なので、成功・失敗は紙一重のケースも。
そこで試されるのは、成功・不成功ではなく、最後まで逃げずに、
やり切る覚悟があるか。そこを、上司は見ている。
逃げなければ、勝てるけど、逃げたら、勝てない。
逃げないヒトは、次に課題にぶち当たっても、またチャレンジ出来る。
私は現役サラリーマンで、大企業勤務ですが、大きな組織ほど、
ヒトのせい、環境のせいにする”逃げクセの人”がいます。
僕が思うに、その理由は、
・部門・階層が多く、社内分業化が進んでいるため、責任の所在が曖昧。
・年次主義で、年を取ると、責任追及されることも少ない。
・資金繰りに困っていないため、厳しく追求されない。
から、です。
大きな組織(会社)ほど、このようなフリーライダーは残念ながら存在するもの。
’逃げクセ’思考に入ると、自己成長も無く、アウトプットが出ません。それだけではなく、チームメンバーの士気も多いに下げます。実際に、私はこういう方の部下だったことがあり、モチベがダダ下がりだった経験があります。
・とにかく、逃げクセあるヒトからは離れる
人間は、周りの影響を受けやすい生き物。なによりも、その空気や考えに染められないように、距離をできるだけ置くことが大事になってきます。
・離れられないときは、自分がボールを全て拾う
どうしても職制上、離れられないときは、働かないメンバーに代わって、自分がチームの中心となり、フル回転しましょう。逃げクセがあるヒトは、行動量がほぼないので、その間隙を突いて、自分が手足を動かし、口を動かし、成果を出しましょう。いつの間にか、年次関係無く、自分がチームの中心となり、組織を動かせるようになります。たとえ、足を引っ張られるようになっても、業務に支障でない範囲で、無視し、逆に、上司の上司など話の分かるヒトに事情を共有し、味方になってもらいましょう。やはり、負のエネルギーに対して、自分をサポートしてくれる「正のエネルギー」を得ることが、業務上、及び精神的にも肝要になります。
これだけでなく、若手ビジネスパーソンに役立つ内容満載です。ぜひ、ご一読を!!
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以上